風龍

goboは仕事でのモヤモヤした気分を払拭するためにいつもの店に足を向けた。
走りなれた道を進み「風龍」の前に車を滑らせた。
「いらっしゃ〜い。カウンターへどうぞ!!」
明るい店員の声が店内に響く。モヤモヤした物はこの時点でもまだ念底に絡みついたままだった。
「黄丸。チャーシューとタマゴトッピング」
無表情に注文を告げた。
...
厨房の奥にはスープの灰汁をすくうアルバイトと盛り付けをしている店員が目に映る。
麺を湯切りする「パシャッパシャッ」と言う音が厨房にかすかに鳴り響いた。


まもなくして、「お待ちどう。黄丸チャーシュー、タマゴです。ご注文は以上ですか?」
「あッ、はいどうも。」
スープを一口。そしてネギを一気に食べる。次はメンマに手をつけた。
半切りタマゴ3ヶも一気に喉に押しやった。
残るはチャーシューと麺のみだ。goboの偏向した食癖がここでも治まることは無かった。
「最近パッとしないなあ...」
ふとそう思った瞬間、残尿感に近い妙な思念が渦巻く...(意味不明)
以前までお気に入りだったはずのこのラーメンが何か物足らないのである。
「なぜだ?」「まさか麺の仕業か?」「あの大黒屋製麺所の麺のはずなのに...」
それとも2号店をだす弊害がこのラーメンを覆い尽くしているのか...


疑念は晴れないまま家路についた。


つづく


んな訳ないやろ!!!(笑)半分以上フィクションです!